メンタルヘルス_3
職場で見られる精神疾患。
うつ、双極性、神経症性障害など。
キャリコン受験生は、しっかりと理解しておきましょう。
リファーの必要があるが否かの適切な対応のためには必要最低限の知識を持っておきましょう。
学科試験でも毎回出題されています。
▪️代表的な精神疾患
●うつ病
うつ病は、健康な状態にも起こる気分の落ち込みと比較して、①程度が強く、②持続時間が長く、③生活で支障が出ることが特徴の病気。職場や学校、コミュニティでの人間関係、親子や夫婦間での問題、介護、身近な人(ペット)との別れ、進学や就職、職場での業務の負担、配置換えなど、日常生活ではさまざまなストレスが起こってくる。そうした外的、内的なストレスの中、心身の不調が出現してくることがある。
生涯有病率は男性5~12%、女性10~25%で女性の方が多い。
(1) 抑うつ気分(落ち込み、くよくよ考える、悲哀感、希望がもてない等)
(2) 興味・関心や喜びの喪失(仕事/学業/家事への関心の低下、趣味に興味を持てない等)
(3) 思考力の低下(集中力/決断力の低下、切り替えができない、自責の念、無価値観等)
双極性障害は、健康な状態にも起こる気分の浮き沈みと比較して、
①程度が強く、②持続時間が長く、
③生活で支障が出ることが特徴。
症状
(1)過度の自尊心あるいは誇大的思考
(2)睡眠欲求の減少
(3)多弁
(4)考えが次々に浮かぶ
(5)注意の散漫
(6)目標指向性の行動が高まる、活動性の亢進
(7)無分別な行動(浪費、粗暴な運転、性的逸脱行為等)
(1)過度の自尊心あるいは誇大的思考
(2)睡眠欲求の減少
(3)多弁
(4)考えが次々に浮かぶ
(5)注意の散漫
(6)目標指向性の行動が高まる、活動性の亢進
(7)無分別な行動(浪費、粗暴な運転、性的逸脱行為等)
特徴・症状
・青年期に発症し、出現頻度は約120人に1人 15歳〜35歳が大半
・妄想、幻覚、自我障害などの陽性症状と、感情鈍麿や社会的引きこもりといった
陰性症状に大別される
□強迫性障害 症状
・強迫観念
・強迫行為
□心的外傷、ストレス因関連障害 症状
・適応障害
適応障害は、ある特定の状況や出来事が、その人にとってとてもつらく耐えがたく感じられ、
そのために気分や行動面に症状が現れるものである。
たとえば憂うつな気分や不安感が強くなるため、涙もろくなったり、過剰に心配したり、
神経が過敏になったする。
また、無断欠席や無謀な運転、喧嘩、物を壊すなどの行動面の症状がみられることもある。
□解離性障害 症状
解離性障害は、自分が自分であるという感覚が失われている状態といえる。たとえば、ある出来事の記憶がすっぽり抜け落ちていたり、まるでカプセルの中にいるような感覚がして現実感がない、いつの間にか自分の知らない場所にいるなど、様々な症状がある。
ある人格が現れているときには、別の人格のときの記憶がないことが多く、生活面での様々な支障が出てくる。これらの症状は、つらい体験を自分から切り離そうとするために起こる一種の防衛反応と考えられている。
●パーソナリティ障害
パーソナリティ障害は、大多数の人とは違う反応や行動をすることで本人が苦しんでいたり、周りが困っているケースに診断される精神疾患である。認知(ものの捉え方や考え方)や感情、衝動コントロール、対人関係といった広い範囲のパーソナリティ機能の偏りから障害(問題)が生じるもの。
特徴・症状
アメリカ精神医学会の診断基準では大きく分けて、次の3つに分類されている。
↓
A群(奇妙で風変わりなタイプ)
妄想性パーソナリティ障害 (広範な不信感や猜疑心が特徴) 統合失調質パーソナリティ障害 (非社交的で他者への関心が乏しいことが特徴) 統合失調型パーソナリティ障害* (会話が風変わりで感情の幅が狭く、しばしば適切さを欠くことが特徴) B群 (感情的で移り気なタイプ)
境界性パーソナリティ障害 (感情や対人関係の不安定さ、衝動行為が特徴) 自己愛性パーソナリティ障害* (傲慢・尊大な態度を見せ自己評価に強くこだわるのが特徴) 反[非]社会性パーソナリティ障害 (反社会的で衝動的、向こうみずの行動が特徴) 演技性パーソナリティ障害 (他者の注目を集める派手な外見や演技的行動が特徴) C群 (不安で内向的であることが特徴)
依存性パーソナリティ障害 (他者への過度の依存、孤独に耐えられないことが特徴) 強迫性パーソナリティ障害 (融通性がなく、一定の秩序を保つことへの固執(こだわり)が特徴) 回避性[不安性]パーソナリティ障害 (自己にまつわる不安や緊張が生じやすいことが特徴)
●神経発達障害
以前は、「発達障害」と呼ばれていた。
特徴・症状
・自閉症スペクトラム障害→ASD:社会性やコミュニケーション能力の障害で、包括的な概念
・注意欠陥・多動性障害→ADHD:不注意、多動性、衝動性 以前は12歳前後い症状が出ていたが、
今では大人になっても継続しているケースがある
・学習障害→ LD:教科学習に必要な認知能力のうち特定の能力のみが損なわれる
☆学科試験でもメンタルヘルス問題は確実に出題される傾向があるので、
今から暗記をしておきましょう。
合格後においても、必須となりますので、覚えておくといいですね。
☆厚生労働省の提供するホームページを有効活用しましょう。