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ヘルピング。カーカフが提唱。

 
 
ヘルピング。
3つの特徴と4つの段階
 
 
 
1 ヘルピングとは

1960年代以降カーカフ(Carkhuff,R.R)によって提唱されたカウンセリング・モデルである。

下記にように3つの特徴があると言われる。

① 精神分析療法や来談者中心カウンセリングなどの洞察志向のカウンセリングと、行動療法などの行動変容志向のカウンセリングを、統合した折衷、統合的アプローチをとる。
② 援助全体を4段階に分け、技法を具体的、段階的に展開する。

③ カウンセリングを専門的カウンセラーだけのものにせず、広く一般人も使えるように方式化した。

 
2 援助過程の4段階
 
(1)事前段階(かかわり技法)
いわゆるラポールの形成。ヘルピーが自分の個人的経験をヘルパーと分かち合うこころの準備段階の「かかわり技法(attending)」という。
 具体的技法はかかわりへの準備、親身なかかわり、観察、傾聴。
(2)第1段階(応答技法)
ヘルピーがどんな状態にあるか現在地を明らかにする。
 ヘルパーとヘルピーの言葉による応答。応答技法(responding)という。
 具体的技法は、事柄への応答、感謝への応答、意味への応答。
(3)第2段階(意識化技法)
ヘルピーがどんな状態になりたいのか、ヘルピーの目的地を明らかにする。
 意識化技法(personalization)とよばれる。具体的技法は意味、問題、目標、感情の意識化。
(4)第3段階(手ほどき技法)
目標を達成するために計画を立て、それを実行する段階。目標に向かって具体的にスケジュールを立て行動する段階。手ほどき技法(innitiating)と呼ばれる。
 具体的技法としては、目標の明確化、行動計画の作成、スケジュールと強化法、行動化の準備、手ほどき。
(5)援助過程の繰り返し

ヘルピーの反応や行動結果を見ながら、援助を繰り返す。それによりヘルピーは、より深い自己理解、自己探索、より効果的な行動をとれるようになる。