メンタルヘルス_2
まずはTHPとは!
THPとは、トータル・ヘルスプロモーション・プラン(total health promotion plan)の略称で、厚生労働省(以下、厚労省)が策定した「事業場における労働者の健康保持増進のための指針」にそって実施される、すべての働く人を対象とした、総合的な「心とからだの健康づくり運動」のことです。
メンタルヘルス指針
2006年に「労働者の心の健康の保持増進のための指針」を策定。 メンタル指針では「心の健康づくり計画」の策定と、その実施にあたり4つのケア」が継続的かつ計画的に行われるよう決められた。
▪️4つのメンタルヘルスケアの促進
①セルフケア→
ストレス反応や心の健康について理解+自らのストレスや健康状態について理解する
②ラインによるケア→
管理監督者は職場環境等の把握、改善、相談対応を行う
③事業場内産業保健スタッフ等によるケア→
心の健康づくり計画を実施する際の中心的役割を果たす
④事業場外資源によるケア→
事業場外の医療機関等のネットワークを日頃から形成
▪️メンタルヘルスケアの具体的な進め方
具体的な推進にあたり、下記のような取り組みを積極的に推進することが効果的
①メンタルヘルスケアの教育研修・情報提供(管理監督者を含む全ての労働者)
②職場環境等の把握と改善(メンタル不調の未然防止)
③メンタルヘルス不調への気づきと対応
④職場復帰における支援
▪️復職支援の手引き
休業開始から通常業務への復帰までの流れを明確にした「事業場職場復帰支援プログラム」を策定する必要がある
☆職場復帰支援の流れ 5ステップ
第1ステップ | 病気休業開始及び休業中のケア | 診断書の提出、ケア、安心感醸成のための対応など |
第2ステップ | 主治医による職場復帰可能の判断 | 本人からの職場復帰の意思表示、診断書の提出、職場復帰支援のための面接 |
第3ステップ | 職場復帰の可否の判断及び職場復帰支援プランの作成 | 情報収集と評価、可否判断、復職後の支援プランの作成 |
第4ステップ | 最終的な職場復帰の決定 | 労働者の状態の最終確認、意見書の作成、最終的な職場復帰の決定 |
職場復帰 | ||
第5ステップ | 職場復帰後のフォローアップ | 疾患の再燃や新問題の有無の確認、 治療状況の確認、見直し、改善など |
▪️支援時の留意事項
●プライバシーの保護
●主治医との連携(産業医との連携) ※連携しての支援は大切!
●職場復帰可否の判断基準
●試し出勤制度
●職場復帰後における就業上の配慮等