学科試験:特性因子論アプローチ&パーソナリティ(パーソンズ)
1909年 「職業の選択」(Choosing a Vocation)が出版され、
科学的な職業選択とカウンセラーの働きを説明。
3つの要素
①自分自身(適性、能力、興味、目標、強み、弱み、そして、それらの原因)についてはっきりと理解すること。
②仕事に付随する各種の情報(仕事の要件、成功の条件、有利な点、不利な点、報酬、就職の機会、将来性)を得ること。
③これら2つのグループの関係について「正しい推論(truereasoning)」をすること。
3つの要素を支援する7段階
①個人資料の記述:個人の就業に関する主要な要因を記述する。その際には、職業教育と関係がある課題を忘れずに記述する。
②自己分析:自己分析はカウンセラーの指導のもと実施する。職業の選択に影響を与えるかもしれない傾向と興味はすべからく記録したほうがよい。
③選択と意思決定:選択と意思決定は初の2つの段階においても起きる可能性がある。またカウンセラーは、職業の選択はクライエントによりなされるべきであるということを心に留めなければならない。
④カウンセラーによる分析:カウンセラーは、クライエントの意思決定の結果が、クライエントが探求しているものと整合性がとれているかを分析する。
⑤職業についての概観と展望:カウンセラーの支援のもとクライエントの職業に関する概観と展望を支援する。カウンセラーは職業分類や職業、職業訓練の実施場所といった産業の知識に精通しているはずである。
⑥推論とアドバイス:この段階では、論理的で明確な推論と結び付けられた態度はとても重要である。
⑦選択した職業への適合:カウンセラーは、クライエントが選んだ仕事への適合と、意思決定に関する振り返りを支援する。